お経の勉強会 読経教室

お経を読めるようになりたい方へ

お経を読んでみたい。
そんな方のために毎年、初心者の為の「お経の勉強会」を開催しています。

お経を読むことの いろは から懇切丁寧に指導します。また、折に触れて、お経の意味や基本的な所作、仏壇のまつり方などをお教えします。ぜひともご参加ください。
初級修了者のための中級コースもございます。(中級からの参加も歓迎です)

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初級コース(全5回)令和6年(2024年)

春の部日程

第1回 3月30日(土)


第2回 4月6日(土)


第3回 4月13日(土)


第4回 4月20日(土)


第5回 4月27日(土)


・時間 午後2時~4時まで

・受講料 無料 (本立寺のお経本をお持ちでない方のみ 2千円)

・持ち物 経本、筆記用具、数珠(お持ちの方は)

・対象 どなたでも参加いただけます。

・お申し込み方法 来山または、電話、LINE、メール等でお申し込みください。
(LINE、メールでお申し込みの場合は住所、名前、電話番号をご記入ください。)


中級コース(全5回)令和6年(2024年)

春の部日程

第1回 5月4日(土)


第2回 5月11日(土)


第3回 5月18日(土)


第4回 5月25日(土)


第5回 6月1日(土)


法華経 写経会 のご案内

毎月1回(第2木曜日)、法華経を書写する会を開催しています。

煩わしい日常を離れ、静かなお寺の空間で、経文と向かい合うひと時は、あなたの心にやさしいエネルギーを与えてくれます。
ご自身の修行のため、亡き方々への供養のために、ぜひ始めてみてください。
写経は書道の稽古とは違いますから、字の上手下手を気にする事はありません。

日程


2023年の日程はこちらです。

2月9日(木)  3月9日(木)  4月6日(木)

5月11日(木)  6月8日(木)  7月6日(木)

8月10日(木)  9月7日(木)  10月12日(木)

11月9日(木) 12月7日(木)


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●時間 午後2時~午後4時
 ※写経会に始めて参加なさる方は午後1時30分までにお越しください。写経の心得・作法などをご説明いたします。

●場所 本堂(全て椅子席です)

●持ち物 写経セット、書道具または筆ペン

●会費 無料

●対象 どなたでもご参加いただけます。

●納経料 1,000円(納経したい方のみ)

●写経セット 4,000円(手本、手引き、用紙)

●写経用紙 100円(1枚)

※なお、写経会に参加できない方もご自宅で写経をし、お寺に収める事が出来ます。

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信たりて宝をなす

春の始の御悦びを申し上げます。

 昨年、本立寺の近所に住んでいる子育て中の方から「お寺を子供の居場所にしてもらえませんか?」という相談を受けました。「どうぞ お安い御用ですよ」と当たり前のことと即答しました。
 振り返ると私の子ども時代は、町の中に子どもがあふれ、放課後の校庭はもちろん空き地でも遊び、寺の境内や墓地でさえいい遊び場でした。しかし、最近のニュースでは、出生者数は政府の予想よりも二年も早く90万人を割り込み87万人余、お亡くなりになった方は137万人を超え、差し引きすると51万人も人口が減り高齢化が進んだようです。13年連続での総人口減少は今後も常態化し加速度を増していきます。
 子どもの数はどんどん減っているのに、居場所がなくて困るというのはどういうことなのでしょうか?老親と同居する若い家族が減った。夫婦がフルタイムで働くようになり専業主婦が減った。などの従来の居場所が無くなったことが原因なのでしょうか?親族やご近所での助け合うことも難しくなってきているということなのでしょうか?公的な施設整備を進めていても需要に追いつかず、施設運営を担う人材育成もままならないのかもしれません。
 いずれにしても社会環境の変化が急速に進み、私の子どもの頃の体験を思い返しても何も役に立ちません。それでも私たちはこれからどんな社会を作り希望を持っていけばいいのでしょうか?現実はインターネットを駆使して情報を、より多くの収入を得て、お金でサービスを買い、子どもに与えられる人が幸せだということになってしまい、子どもを産み育てることをあきらめてしまう人もいるのかもしれません。他方では、あと数年で団塊世代が後期高齢者となり、保険や年金制度が危ぶまれるかのように喧伝されます。子どもやお年寄りを大切にしない社会は衰退に向かうことは必然です。

 そんな社会状況の中で、近所のお母さんが私に相談してきてくれたのは、ご自分の子ども時代に、よく寺の行事に参加し遊ばせてもらった体験があるからのようでした。まだまだお寺を信用し期待をしてくれる方がいらっしゃいます。
 私はお寺がこのことを解決できる可能性を持っていると感じ始めました。お寺を多くの方の居場所にしていきます。

 皆様が心穏やかに本年一年を過ごせますよう、元旦より祈念しております。

「延寿」367号掲載

NPO会報によせて

 皆さま 明けましておめでとうございます。

 昨年は践祚「令和」と改元、大嘗祭などの古式が厳かにおこなわれ、祝賀ムードも八王子にある御陵への天皇皇后陛下の墓参まで続きました。世界を見渡せば、香港での民主化運動や熱帯での大規模な森林火災、イタリア・ベネチアの高潮による浸水があり、日本でも数度の台風による大きな災害があったことは記憶に新しいところで、異常気象とは言えなくなりつつあるようです。

 「SDGs」というフレーズを聞くことが増えてきました。「G」はゴールのことで、明確であり実行した結果得られなければならない目標を持つことと理解しています。私たちのNPOが管理運営援助している「樹木葬」は里山の復活を目標にかかげてコツコツと活動をしてきましたが、「街」「人」「寺」を結びつけることも同時に仕事とし、主に西新宿で「マルシェ」「映画」「ワークショップ」を定期的に開催し、そのことを「フリーペーパー」「ホームページ」「フェイスブック」で広報してきました。新たにその活動の場を八王子でも展開するために準備を続けています。今年から八王子市のブランドメッセージ「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」に触発され、具体的な「町づくり」を行政・教育機関・様々な活動団体・地域住民(町会)と連携し主となって担ってまいります。私たちの「夢」がまた一つ形になろうとしています。

 どうぞ、本年も当法人へのご賛助をお願いいたします。  元旦より、皆さまのご健勝・無事息災を祈念しています。

Lotus News掲載

謹賀新年

春の始の御悦びを申し上げます

 温暖化と言われるように、統計的には冬も暖かくなってきているのでしょうが、あの熱い夏を乗り越えてきた私の体(皮ふ・毛穴)はまだまだ対応できていません(さむい)。写真にあるように若い僧侶二人が十一月一日から二月十日まで、朝六時過ぎに水行を始めました。私も若気の至りでしたことがありました。二十五歳から二十八歳までの四年間、一日も欠かさず(たぶん)冬季百日、阪神・淡路大震災があった頃で、四斗樽に張った水の表面がカチカチに凍り金槌で割って、ビル風に当たりながら肝文を唱える間が寒く、水をかぶると暖かく感じる程でした。ですから肌は鍛えられ風邪をひきませんでした。

 私が昨年まで住職をし、今も代務住職をしている市内川口町の延寿院に度々行きます。寺の木ばかりでなく周囲の森からはその数倍の葉がひらひらと境内に舞い落ちます。春に生まれ、夏の強い陽射しにさらされ、今は美しい色に姿を変え、やれやれと地面にたどり着きました。それを見て「成仏」とつぶやきます。「ご苦労さま」でもいいかもしれませんが「成仏」ですね。感謝の気持ちで「南無」でもいいかもしれません。アスファルトに落ちたのは可愛そうな気がします。自動車に吹き飛ばされて土にたどり着ければ幸いですが、そのうちにパラパラになってしまいます。

 医師である稲葉俊郎さんの文章を読みました。「わたしたち人間は弱いからこそ、助け合うのです。人が助け合えなくなるのは、弱さを忘れ強いと錯覚しはじめたからでしょう。生命は弱さという支えがあるからこそ強いのです。」と。私たちは一枚の葉にも支えられて生きているのだと思います。

 皆様が心穏やかに一年を過ごせるよう、元旦より祈念してまいります。

「山風」81号 掲載