【訂正】記念法要ライブ配信ページの変更

 本日執り行っております、「宗祖日蓮大聖人 御降誕800年記念法要」のYouTubeライブ配信ページを変更させて頂きました。これまでホームページやLINE、ご案内に掲載していましたものでは御視聴頂けませんのでお気をつけください。
 急な変更となりますがご了承ください。下記のURLから御視聴ください。

https://youtu.be/9UrygfH21N8

慶讃 日蓮聖人 八〇〇歳 

 日蓮聖人がお書きになられた『妙一尼御前御消息』に「冬は必ず春となる」という一節があります。季節は行きつ戻りつしながらも必ず廻るということと、雌伏している時こそが大切なのだと言うことを教えています。私は小さい頃から計画的でした。例えば試験前になると部屋や勉強机の片付けをし、まず場を整える作業をしないと気が済みませんでした。次には一週間の過ごし方をこの日の何時から何時までは数学のここをするという風に表にします。これくらいしとけば大丈夫であろうと算段をつけるわけです。担任の先生や親兄姉から準備法を教わったのでもありませんが、とにかくそうして来ました。「三つ子の魂百までも」で、その性癖は今でも変わっていません。むしろより周到になっているかもしれません。しかし、社会にあって仕事をする中では、自分の意図したようには上手くいかないことに気付くようになりました。自分一人の努力ではどうにもならない「縁(つながり)」の作用があるということです。思いの強さを如何に伝え共感してくれるかが大切になります。

 私が住職に就任した平成三十年四月は、『日蓮聖人御降誕八〇〇年』までわずか二年十ヶ月のタイミングでした。まずは本立寺の日常に自分の感覚を慣れさせることから始め、九月に『法燈継承(住職交代)式』という内外への披露を実行することを目標にしました。初年度を無難に終えると、分析をし課題の抽出をし、現状の問題と近未来の課題に対して処方箋を作り、同時にチーム作りをしなければなりません。従来から寺に関わっている者の意識を高め、お檀家の参画を促します。停滞していた「世話人会」の名簿整理をし、新たに就任していただく方を募りました。本立寺がどのように見られてきたのか?まずは寺に来やすくしよう!私が意図したことも、しなかったことも、全てが良縁となって新しい風がビュンビュンと吹いて来てくれました。

 今月、一年の延期を経て京都より日蓮聖人(=御真骨)に御来駕(=出開帳)いただき『八〇〇年』が行えることは奇跡的なことです。総代さんなど大勢の人たちと「オンライン」「オフライン」の行事として成功するよう準備を進めています。どうぞ振るってご参加ください。

「山風」 90号 掲載

NPO会報によせて

 お仏壇がある家には、そこに先祖を祀るお位牌の他に、没年月日・没年齢・俗名・続柄・戒名が筆書きされた「過去帳」が大概あります。同様に寺には檀家物故者を記した記録があり、16世紀後半から19世紀後半の約300年間を整理データ化し始めました。まだ1/5の入力を終えたところですが、改めて、人は死んでいくんだな、繋がっているんだな、とお一人お一人が過ごした時を想像しながら作業をしています。

 私一個人の命は有限であるし、その終わり方がどのように迎えるかはまだ分かっていませんが、世界や地球環境は変化をしながらもまだまだ続いていくはずです。昨年から今年にかけて、私の近親者がお二人亡くなりました。高齢で認知症で施設で亡くなりました。この二年間会うことはできませんでした。棺の中にいる姿で久しぶりに会いました。お二人ともに私がお経をあげてお見送りをしました。そのようなことからか、一族の「家系図」作成を思い立ちました。親戚が集まり、故人の思い出ばなしになったものの、よく判らないこともあったからなのだと思います。役に立ったのは、祖父や曽祖父が「過去帳」に書いていてくれたことでした。私から五代遡ることができ、枝葉の広がりに驚きました。お名前には覚えがあったものの関係性が確認できたことが何故か嬉しくもありました。これで、私の子供たちにも伝えられるようになりました。

 今年もまた里山にはきれいな花々が咲き誇ることでしょう。生命の輝きを見にいらしてください。

NPO法人 ロータスプロジェクト代表
及川一晋

「LotusNews」39号に掲載

音楽大法要・宗祖御真骨御開帳のご案内

※ご案内状を差し上げた方のみご参加頂けます。

 日蓮聖人が現在の千葉県鴨川市小湊にお生まれになられてから昨年で御降誕800年を迎えました。
 当山では御降誕800年記念事業として令和2年1月より準備を始めて参りました記念法要ですが、コロナ禍により予定を延期しておりました。この度、下記の要領にて実施することを決定いたしましたので、ご案内申し上げます。 

日時 令和四年三月二十七日(日曜日)

○正午より     受付 
(午後一時半までに受付を済ませてください)

○午後一時半より  稚児音楽行列
(御真骨を御輿で運び本堂に安置します)

○午後二時より   音楽大法要
(日蓮大聖人の御真骨を京都大本山妙顕寺より出開帳していただきます)

 法要の大導師には、京都大本山妙顕寺貫主及川日周猊下にお勤め頂きます。また、同時が格護する

「日蓮大菩薩御真骨・御真筆大曼荼羅」
「日朗菩薩御真骨」
「日像菩薩御真骨」

の御開帳をいたします。


当日は信徒袈裟をお持ちください。ご祝儀は遠慮致します。
 
 また、この事業で行った「宝物修復」によって京都の修理所より戻ってまいりました宝物を客殿にて公開報告をいたします。受付後、ご覧ください。

 なお、社会状況の変化によって内容を急遽変更する場合があります。緊急連絡のために、LINEを利用している方は登録してください。


○当日はYouTubeによりライブ配信を行います。
下記「800年記念法要」動画のURL、QRコードよりご試聴ください。
配信された映像は、後日視聴可能です。皆さまでご覧ください。
利用方法について『LINE・YOUTBE』欄に記載してありますのでご確認ください。

https://youtu.be/kxLWYellPs4

「YouTube」 の利用方法

 YouTubeの本立寺公式チャンネルを作成しました。
 コロナ渦でお寺に来られない方や、遠方に住んでいる方にも手を合わせていただけるよう、お寺の行事の動画を配信しています。
 YouTubeはお手持ちのスマートフォンやパソコンからご覧いただけます。下記に利用手順を記しますので、不慣れな方も是非チャレンジしてみてください。3ステップでできます!見方がわからない方は、お寺へお気軽にお尋ねください。新しい動画ができたらその都度、ホームページ・LINEにてお知らせいたします。

・スマートフォンの方 
(らくらくスマートフォンの様な
   便利な電話でも可能です)

はじめに、スマートフォンのカメラをお開きください。
カメラを用いて下記QRコードを写真を撮る要領でかざしてください。

・QRコード

すると、画面が下記の様に切り替わります。
赤印が付いた部分をタッチしてください。

・らくらくスマートフォンなどの便利な電話

・iPhoneなど

再び画面が切り替わり、「八王子 本立寺チャンネル」のページに変わります。
こちらからご覧になられる映像をタッチして頂くことで視聴できます。

・パソコンの方

パソコンから視聴される方は、下記URLをタッチして頂くことで上記「八王子 本立寺チャンネル」の画面に切り替わります。
そちらからご覧になられる映像をタッチしてご視聴ください。

https://www.youtube.com/channel/UCeaIWNx3qKoJc6J7-C2TW1g/videos

東京里山墓苑 その後

 延寿院が経営している里山型樹木葬の「東京里山墓苑」は数年の準備期間を経て平成二十三年から始め、延寿院のお檀家さんやご親戚で利用している方も含めて既に三百人近くの方がお申込みになり、百三十人以上が埋葬されています。昨年の同時期の本紙では、墓苑が「大変なことになっている」「魅力の発信が足りていない」と書きましたので、この一年間の取組を報告します。

 リモートではありますが、定期的な会議をきちんと行い、私が主宰するNPOの中山るりこさん(延寿院檀家親戚でもある)と総代の佐藤衛さんが参加してくれるようになりました。「規約」「契約書」「パンフレット」などは以前から手伝ってくれている星野良太さんが見直し作業をし、吉野純子さん(前住職寺井上人長女)が月に六回ほどのペースで境内や墓地の清掃をしてくれるようになりました。会計は従来から私の妻及川暁子さんがしてくれています。私自身も昨年1月から全ての問合せ対応や見学案内をするようにしてきました。広告宣伝は中山さんを中心に、従来の「新聞折込」に加えて「ポスティング」を行い。「ホームページ」を改良し、「SNS」にも取り組みました。私が直接お話を聞くようになったので、要望に速やかに対応できるようになったのは良いことですが、一方で商売をしているような感じもあり、目的を見失わないように自らを諌めています。見学に来てくださった方のほとんどは、環境や取組に共感してくれます。この一年の大きな変化はチラシなどの紙媒体からアクセスする方が減り、インターネットからの情報でくる方が増えているということです。

 昨年は従来からの懸案であった「隣地の購入」が、本立寺檀家の鈴木さんが仲介してくれたことによって成就し、今年からバリアフリー化の施設整備が大きく進み始めます。そして、先月には隣市で養蜂業を営む方がふらりと来訪され、山の土地を借りたいとの提案を受け、トントン拍子で三月から養蜂が始まることとなりました。この次は………間伐材で「椎茸栽培」でもしてみたいなと思っています。どなたか手伝っていただける方はいませんか?

 「暦」による私の運勢は、昨年は「慢心するな」との警句でしたが、今年の運気は極めて旺盛で、「今までの努力が実り、決着する多忙な年」とありました。励まされます。弱い立場の人が、最後には必ず上手くいき幸せになる、へこたれないように「大丈夫だよ」と言って安心していただけるような取組を増やして行きたいと思っています。

「延寿」380号掲載