admin のすべての投稿

本立寺の新型コロナウイルス対応5

昨日、本立寺スタッフ全員が八王子保健所によるPCR検査を受けた旨お知らせしましたが、全員が陰性であることが確認されました。

しかしながら9/3までは「健康観察期間」ですから、昨日もお知らせした対応を継続します。

・ご法事・行事を出来るだけ控え(リモートでのご法事は積極的におこないます)
・ご葬儀は他寺僧侶に代行していただきます。
・電話やメールでの受付はいたします。
・墓参は今まで通りご自由になさってください。

なお、8月22日、9月2日の「読誦行」は中止とし、朝勤(毎朝7時から30分)の参拝は再開いたします。

本立寺の新型コロナウイルス対応4(重要)

「新型コロナウイルス対応」において、いままで皆さんにお知らせしたこととは全くことなる「段階」を お知らせします。

 本立寺で生活をともにしている者の一人から、新型コロナウイルス陽性反応が出ました。

保健所によると、8/10を発症日とし、その場合は他人に感染(うつす)可能性が大きい8/20までは隔離した生活となります。また、僧侶など13人が生活をしていますので、まずは全員が唾液による検査(PCR)を8/20に提出し、結果を待ちます。仮にその全員が陰性だとしても9/3までが「健康観察期間」となります。

 上記のことを踏まえ、ご法事や行事を出来るだけ控え(リモートでのご法事は積極的におこないます)、ご葬儀は他寺僧侶に代行していただきます

電話やメールでの受付はいたしますし、当たり前のことですが、墓参は今まで通りにご自由になさっていただけます。

 現在検査を行っている者の中から、新たな陽性者が出る可能性が大きくあります。その場合には「健康観察期間」が延びますので、改めてご報告いたします。

本立寺
住職 及川一晋

7/16 お盆・お施餓鬼法要を行いました

7月16日(木)、本立寺ではお盆・お施餓鬼法要を行いました。
例年は午前中に「新盆法要」、午後から「お斎」「法話」「法要」としていましたが、本堂における「密」を避け、また「お斎」という飲食を共にすることによる感染を防ぐ意味で、内容を変更しておこないました。

10:30 「新盆法要」参列者27人
12:30 「お盆・お施餓鬼法要」1回目 参列者61人
14:30 「お盆・お施餓鬼法要」2回目 参列者48人
「法話」「お斎」は中止しました

お参りした方々には「折詰」をお渡しし、各自でお塔婆をお墓まで立てお参りしていただきました。

参考:7/11 今年のお盆・お施餓鬼会法要について
https://honryuji.com/?p=829

今年のお盆・お施餓鬼会法要について

7月16日(木)本立寺では例年とおりに行います。

しかし、「密」を避けるために「法要」を一回増やし「法話」をやめ、「お斎(昼食)」を取止めて「折詰」をお持ち帰りいただくか、客殿でお召し上がりいただくようにいたします。

今回は初めて、参列出欠の返信をしていただくようにしたところ、7/10現在で、
10:30〜「新盆法要」27人
12:30〜「施餓鬼会法要」54人
14:30〜「施餓鬼会法要」40人
となっています。また、各法要時間を例年より短くし30分程を予定しています。

日々状況が変化し、また天候も不安定ですから、当日の様子で参加を予定していた方も、ご欠席いただいても結構です。

ご先祖さまをお迎えしましょう

お寺にもお仏壇があります。住職(及川家)のもので「御内仏(おないぶつ)」と呼んでいます。7月13日にはお迎え火を焚くので、お仏壇の前に棚を出し真菰を敷いて、笹を立て鬼灯を飾り、御本尊を祀り真菰の上にお位牌を並べます。16日の送り火までにご家族・親族が集まり、僧侶を呼んで読経をするお宅も多くございます。コロナ禍ではありますが、本立寺ではマスク着用、長い時間の滞在を避けて今夏も伺っています。

お盆用の飾り付け設置協力
溝口祭典 0120-092-199
有料になりますが、ご希望の方はお問い合わせいただければ対応いたします。

NPO会報によせて

 東京里山墓苑がある延寿院では、久し振りにご法事をしました。もともと法事が少ないお寺ではありますが、2ヶ月以上勤めていませんでした。お経とともにしとしとと降る音が耳に入ってきます。東京の梅雨は6月初旬から7月中旬のお盆まで続きます。お参りの方々には生憎の天候でしたが、数千年かそれ以上も続いている中国大陸からの雲の流れが変わってしまえば、大変なことになります。私のご法事の仕方は前に少し説明的な話しをし、後でも短い法話をすることにしています。その時、ウグイスが「ホーホケキョ」と谷渡りました。ときおり薄日がさす陽気に、新緑はとっくに過ぎましたが雨で緑が濃くなり、葉先からこぼれる雨水はより自然を豊かに見せてくれています。世の中は大変ですが、ウグイスは求愛し、自然は元気です。人間のみがむしろ困っているのではないでしょうか?行動が抑制され、その結果、空気はきれいになったのではないでしょうか?せっかく皆さんでお経を読んだのですから、視点を変えてみてはいかがでしょうか?今日、今だけでも仏さまの視点からものを見、考えてみましょう、と話しをしました。

 「送り火」の頃には、いつものようにセミが大合唱を始めることでしょう。まだまだこの状態に慣れることは容易でありませんが、自然に寄り添うようになさってみてください。

「Lotus News」 33号掲載

正しく学び 畏怖する

 私は随分前から「アーユス仏教国際ネットワーク」という、一九九三年に超宗派の仏教者を中心に創立された国際協力のボランティアを行うNPO団体と付合いがあり、お彼岸やお盆の頃に発行する「栞」を送ってくださっています。今夏の「栞」に「正しく怖がるために」という一文を掲載していたので紹介します。

 「自分が病気に罹った時、人に言える病気と言えない病気がありますか?ある場合、どういう病気だと人に言えませんか」

 高校の保健の授業で、生徒に質問します。生徒の多くの答えは、

 治らない病気だと言いづらい。人にうつす病気だと言えない。

 というもの。そして、彼らは考えます。どうして言いづらいのだろう。言いづらいけど言わないといけない時って、どういう気持ちになるのだろう、と。

 この授業のテーマは、エイズ。感染経路や予防方法などを学んだ後、感染した人の手記を読み、自分自身が、もしくは身近な人が感染症に罹った時の気持ちについて話し合います。その時の問いかけのひとつが、前述のもの。

 タイ国では一九九〇年代にエイズが猛威を振るいました。しかし、それだけに予防教育が広がり、また病気の進行を抑える薬が普及し始めるなど、二〇〇〇年代以降は感染の拡大に歯止めがかかっています。この背景には、感染した人たちが自らの感染を公にして、地域社会の中でのエイズへの意識を高め、受け入れてもらうように努力した積み重ねがありました。

 感染症の広がりは、「うつる」という恐怖だけでなく、「あんなところで遊んだからだ」などと、差別感情までも生み出すことがあります。でも、差別し感染者を排除する限り、病気は目に見えないところで広がるだけでしょう。現実を直視して、正しく怖がることで感染症を抑えることができると、身をもって証明したのが、タイのエイズの歴史です。

 世界的にはまだまだ新型コロナウイルスの感染が収束していません。予防法や感染した場合の治療法が確立されない限りは、今の状態が続くでしょうし、また違うモノが出現するのかもしれません。出現することがむしろ地球の歴史なのでしょう。撲滅するというよりも、付合い方を正しく学ぶことの方が大切なように感じます。

 今月はお盆を迎えます。十三日~十六日、ご先祖さまがお戻りになります。丁重にお迎えし今在るご自身・家族に感謝する機会になさってください。

「延寿」370号 掲載