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今年のお盆・お施餓鬼会法要について

7月16日(木)本立寺では例年とおりに行います。

しかし、「密」を避けるために「法要」を一回増やし「法話」をやめ、「お斎(昼食)」を取止めて「折詰」をお持ち帰りいただくか、客殿でお召し上がりいただくようにいたします。

今回は初めて、参列出欠の返信をしていただくようにしたところ、7/10現在で、
10:30〜「新盆法要」27人
12:30〜「施餓鬼会法要」54人
14:30〜「施餓鬼会法要」40人
となっています。また、各法要時間を例年より短くし30分程を予定しています。

日々状況が変化し、また天候も不安定ですから、当日の様子で参加を予定していた方も、ご欠席いただいても結構です。

ご先祖さまをお迎えしましょう

お寺にもお仏壇があります。住職(及川家)のもので「御内仏(おないぶつ)」と呼んでいます。7月13日にはお迎え火を焚くので、お仏壇の前に棚を出し真菰を敷いて、笹を立て鬼灯を飾り、御本尊を祀り真菰の上にお位牌を並べます。16日の送り火までにご家族・親族が集まり、僧侶を呼んで読経をするお宅も多くございます。コロナ禍ではありますが、本立寺ではマスク着用、長い時間の滞在を避けて今夏も伺っています。

お盆用の飾り付け設置協力
溝口祭典 0120-092-199
有料になりますが、ご希望の方はお問い合わせいただければ対応いたします。

NPO会報によせて

 東京里山墓苑がある延寿院では、久し振りにご法事をしました。もともと法事が少ないお寺ではありますが、2ヶ月以上勤めていませんでした。お経とともにしとしとと降る音が耳に入ってきます。東京の梅雨は6月初旬から7月中旬のお盆まで続きます。お参りの方々には生憎の天候でしたが、数千年かそれ以上も続いている中国大陸からの雲の流れが変わってしまえば、大変なことになります。私のご法事の仕方は前に少し説明的な話しをし、後でも短い法話をすることにしています。その時、ウグイスが「ホーホケキョ」と谷渡りました。ときおり薄日がさす陽気に、新緑はとっくに過ぎましたが雨で緑が濃くなり、葉先からこぼれる雨水はより自然を豊かに見せてくれています。世の中は大変ですが、ウグイスは求愛し、自然は元気です。人間のみがむしろ困っているのではないでしょうか?行動が抑制され、その結果、空気はきれいになったのではないでしょうか?せっかく皆さんでお経を読んだのですから、視点を変えてみてはいかがでしょうか?今日、今だけでも仏さまの視点からものを見、考えてみましょう、と話しをしました。

 「送り火」の頃には、いつものようにセミが大合唱を始めることでしょう。まだまだこの状態に慣れることは容易でありませんが、自然に寄り添うようになさってみてください。

「Lotus News」 33号掲載

正しく学び 畏怖する

 私は随分前から「アーユス仏教国際ネットワーク」という、一九九三年に超宗派の仏教者を中心に創立された国際協力のボランティアを行うNPO団体と付合いがあり、お彼岸やお盆の頃に発行する「栞」を送ってくださっています。今夏の「栞」に「正しく怖がるために」という一文を掲載していたので紹介します。

 「自分が病気に罹った時、人に言える病気と言えない病気がありますか?ある場合、どういう病気だと人に言えませんか」

 高校の保健の授業で、生徒に質問します。生徒の多くの答えは、

 治らない病気だと言いづらい。人にうつす病気だと言えない。

 というもの。そして、彼らは考えます。どうして言いづらいのだろう。言いづらいけど言わないといけない時って、どういう気持ちになるのだろう、と。

 この授業のテーマは、エイズ。感染経路や予防方法などを学んだ後、感染した人の手記を読み、自分自身が、もしくは身近な人が感染症に罹った時の気持ちについて話し合います。その時の問いかけのひとつが、前述のもの。

 タイ国では一九九〇年代にエイズが猛威を振るいました。しかし、それだけに予防教育が広がり、また病気の進行を抑える薬が普及し始めるなど、二〇〇〇年代以降は感染の拡大に歯止めがかかっています。この背景には、感染した人たちが自らの感染を公にして、地域社会の中でのエイズへの意識を高め、受け入れてもらうように努力した積み重ねがありました。

 感染症の広がりは、「うつる」という恐怖だけでなく、「あんなところで遊んだからだ」などと、差別感情までも生み出すことがあります。でも、差別し感染者を排除する限り、病気は目に見えないところで広がるだけでしょう。現実を直視して、正しく怖がることで感染症を抑えることができると、身をもって証明したのが、タイのエイズの歴史です。

 世界的にはまだまだ新型コロナウイルスの感染が収束していません。予防法や感染した場合の治療法が確立されない限りは、今の状態が続くでしょうし、また違うモノが出現するのかもしれません。出現することがむしろ地球の歴史なのでしょう。撲滅するというよりも、付合い方を正しく学ぶことの方が大切なように感じます。

 今月はお盆を迎えます。十三日~十六日、ご先祖さまがお戻りになります。丁重にお迎えし今在るご自身・家族に感謝する機会になさってください。

「延寿」370号 掲載

一人ひとりに伝えたい

 私は二十八歳の平成八(一九九六)年一月から、八王子市川口町延寿院の住職に就任し、住職になる前に働いていた新宿区常円寺執事を平成十一年四月から務めることにもなりました。振り返ると様々な仕事をさせていただきました。平成十四年には「日蓮宗立教開宗七五〇年」を迎えましたので、建物の改修や新築をいくつかしました。建てるのは業者がしますが、寄付を募る以上は役員への説明やお檀家へのお願いを説得力を持ってできなければいけませんし、業者選定や設計士との折衝には専門知識も必要になります。平成十九年四月からは執事長に就任しましたので、寺全体の経営や他のお寺との交渉も必要になりました。そんな中でも力を入れていたのは記録類の電子化でした。寺には古くからの檀家名簿や亡くなった人の記録、そして各種入金記録や供物施入記録がありました。これらを入力し、お檀家一家一家に割り振った番号(ID)にまとめていきました。そして寺の業務内容をまとめる意味でもホームページ(以降HP)の開設を企図しました。もちろん専門の方に協力をしてもらいましたが、コンテンツとラフデザインは自分で考えました。作りっぱなしで内容の変化がないのは面白くないので、日々の寺や僧侶の考えが伝えられたらと思い、「働く執事の徒然日記 執事の雑感」というブログコーナーを作り、執筆してきました。本立寺住職に平成三十年四月から就任し、同時に常円寺を退職しましたので、そのブログへの執筆は終わりました。

 昨年の当山「お会式」は台風十九号が直撃し、法要の内容を変更せざるを得ませんでした。お檀家の皆さんへ前日や当日に通知する術はなく、誰も見てはくれないだろうな、とは思いつつ当山のHP「お知らせ」に告知しました。それからは寺の公式な見解や立場をもHP上に掲示することは重要なことだと、より強く思うようになりました。従って、今回の「非常事態宣言」への対応も比較的適宜適切に行えたように思います。この災禍が過ぎ去ってくれたとしても、昔から言われてきた「手洗い・うがい」は励行すべきですし、日常を取り戻すためにも「新常態(ニューノーマル)」に取り組んでいかなければなりません。

 間もなくお盆となります。いつものように先祖をお迎えください。ただ、お寺は少し工夫をして「お施餓鬼会法要」「棚経」をいたします。

「山風」 83号 掲載

今、未来への扉が開きました。

みなさんはステイホームでできた時間をどう過ごしましたか? 私は日頃はできずにいた整理整頓をし、「平成」に入る前後に発行された雑誌を読み返していました。

私たちのNPO は里山保全を活動の一つとし、いわゆる循環型社会を目指しています。そこには宗教的にもあらゆるものが包摂され、万象のバランスが均衡し成立していると言えるでしょう。この当然なことが、手にした雑誌にもすでに書かれています。つまり、人はすでに30年前に、否、それ以前から気づいているのです。一人では生きられないことをすべての人が自覚した今こそ、「行動すること」が求められています。扉が開きました。いい社会が眼の前に見えています。

季刊ロータス「LO+」22号掲載