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七面山登詣の旅 ご案内

日蓮宗を代表する霊山、七面山に一緒に登りませんか?
みなさまのご応募お待ちしております。


◎日時:10月28日(金)〜29日(土)

参加費用: 大人15,000円 子ども10,000円
(交通費、食事代、入浴料、保険料を含む)

参加資格
・体力に自信がある方
・檀家、檀家親戚または、本立寺の行事に参加した
ことがある方


◎ここでしか得ることが出来ない経験が. . .

・修験道場で修行し、富士山から昇るご来光を拝みましょう
・敬慎院の夕勤に参加し、お経を聞きましょう

・周囲を圧するような景観をもつ本殿を目にしましょう


申し込み方法
〜電話にてお申し込みください〜
TEL:042-622-2262

〜スケジュール〜

10月28日(金)
6:30    本立寺境内集合
7:00    出発(車内にて朝食)
10:00   七面山麓到着
12:00   登山途中 昼食
16:00   山頂着〜お風呂、夕食
18:30   御開帳 夕方のお経
21:00   就寝  

10月29日(土)
5:30    起床
6:00    朝のお経〜朝食
7:00    下山開始
12:00   麓到着〜昼食、入浴(於 増田旅館
14:00   身延山久遠寺・御廟所参拝
15:00   身延出発
17:30   本立寺到着〜解散
◎参加者の声( 檀家H氏)
昨年、交通事故で長男を亡くした事もあり、息子への弔いとして七面山に登ってみたいと思い夫婦で参加しました。
コロナの影響や、息子を亡くしたことから夫婦で何かをするという気力が落ちており、体力的には厳しかったですが、敬慎院のお勤めで息子のご回向をしていただいた際、心が洗われ、息子へ気持ちが伝わった気がします。
七面山を登ったおかげで気持ちにふんぎりをつけることができました。

電話・LINEにてお問い合わせください。


◎七面山の詳しい情報につきましては以下のURLからご覧ください。

https://www.kuonji.jp/shichimenzan/shichi-tokei.htm

光や緑と共にあるということ

 私の感覚だと、梅雨は六月から始まり七月のお盆の頃に明けて、そうすると一斉に蝉がけたたましく鳴き始める、という印象です。今年の梅雨はもう明けたそうですが、まったく鳴いていません。目線を少し上にすると、青い空に雲が浮かび緑の稜線が尖ったり丸くなったりへこんだりしながらどこまでもつながっていきます。峰々の一つ一つには名前があるだろうに、まったく知りません。足下を見れば地面にはさまざまな草花があるのに、やたら蛍袋が増えたなとか、どくだみが相変わらず茂るなとか、百日紅はまだ花をつけないなとか、目立つものはいくつかわかりますが、その他の多くは名前を知りません。子供の頃から興味がなかったからなのでしょうが、日常的に目にする風景を知らないのは残念なことです。

 コロナ禍が始まって二年八ヶ月、ウクライナとロシアの戦争も四ヶ月が経ち、飽きや膠着状態が続いているような印象ですが、関心を失ってしまってはいけません。温暖化などの気候変動や山火事などの災害もまた遠くの出来事のようですが、戦争と同様に原油や穀物の値段が上がったりと、地球上の普く全てに大きな影響を及ぼすようです。自然を眺めていると、その生き物の一生の輝きよりも、子孫をいかに途切れさせないかを最優先にしているように見えます。人も充実した人生を大切にすることは否定しませんが、どうして生まれてきたのかや、授かった命をどうにかして引き継いでいくのかが大事なのでしょう。今放送されているNHKの朝ドラは設定が今から50年程前の沖縄を舞台にしています。子供が結婚をすることが親の悦びである。といったセリフが新鮮に感じられました。巷ではキャンプといったレジャーも人気があるように聞きますが、あまりにも自然から離れた生活をしているからこそ、自然の中に身を置くことで、人もまた自然の循環の一部であることに気づき、喜びとなっているのではないでしょうか。

 今月はお盆を迎えます。十三日~十六日、ご先祖さまがお戻りになります。丁重にお迎えし今在るご自身・家族に感謝する機会になさってください。

「延寿」382号掲載

OMOYAが始まります

 「どうしてなのかな」とくさくさとした気になることはありませんか?寝不足であるとか、お腹が痛いといった体調によることもありますが、他人のことが気に掛かり、「どうにかならないのかな」とふと心が重くなることがあります。

 さて、お檀家の皆さんや近隣にお住まいの方々や、その他にも大勢の片々のお力添えや、私の気付いていないのかもしれない不可思議な事々によって、二年以上にわたり準備をしてきた『日蓮大聖人御降誕八〇〇年事業』のほとんど全てが、まさしく円成(大成功)いたしました。わずか四年しか勤めていないのに、四百数十年の寺史に足跡を残すことがもうできてしまいました。普通ならばこれでもう務めはお終いと思ってもいいのでしょうが、あれもこれもと新しい想いが涌いてきます。事業の決算などはもう少しお待ちください。改めてご報告いたします。

 『コロナ禍』前から各家に『年回忌法要のご案内』を御命日の数ヶ月前に葉書でお届けするようにしてきました。宛名を書くのが私の担当なので、大正十二年にお亡くなりになった方が今年は第百遠忌に当たることに気付きました。九月一日は『防災の日』で、小学生の時には放送が流れると頭巾を被り、机の下に体を隠したのを思い出します。八王子に当時どれほどの揺れがあり、被害があったのかを知りませんが、過去帳には八人の記名があります。本立寺は都や市と災害協定を結んでいるので、地域の人々にとってのいざという時の確実な依り所にしなければなりません。

 昨年から日常での憩いの場を造っています。天神町の『ぼうけんひろば』のすぐ近くに、九月には完成し運営を始めていきます。ご興味のある方は「八王子天神町OMOYA」と検索をしてみてください。動物は群れをつくり生きてきました。血縁・地縁による共同体にそれぞれがそれぞれの志を尊重しあえる空間を作ってまいります。そこで行われることが多くの人の心を軽くするきっかけとなることでしょう。乞うご期待。

「山風」 91号 掲載

自然の素材でつくり お返しする

 墓苑の見学会を今年から毎月行うようにしました。『タウンニュース』という地域情報誌のSDGs特集の中で、当会の活動がタイミングよく紹介されたことで、先月の見学会には大勢の方にお越しいただけました。

  私は『暮しの手帖』を購読しています。最新号では探検家であり医師でもある関野吉晴さんのインタビュー記事を読みました。「先住民の暮らしには、素材が分からないものはありません。家の屋根や柱、かごや魚網、弓矢などの道具、薪……、すべて周囲の森から素材を取ってきて自分でつくります。不要になれば、森に置いておくと自然に還る。一方、現代の先進国の家を見回すと、素材が何で、どこから来たのか分からないものだらけ。」「木を切って焼き、その灰を養分にした畑で、主にバナナをつくります。収穫したら自分たちが食べ、その排泄物は肥料になる。それでも2年で土の養分が減るので、別の場所に移動する。50年くらい経ったら戻ってきますが、その頃には森が回復しています。」「現代人は自然から奪って、自分の栄養にしておきながら、何一つお返しをしない。」とありました。

 里山墓苑に関心を持ち、いらした方々とお話をしていると、「この骨つぼの木はどこで育ったものですか?」「本当に土にかえれるんですね」「土が好きなんです」といった声を多く聞きました。会員が少しづつでも増えていけば、この社会はよくなって行くはずです。勇気付けられました。

NPO法人 ロータスプロジェクト代表
及川一晋

「LotusNews」40号に掲載

新緑

 人にはそれぞれ向き不向きがあり、好き嫌いもあります。教育の中では、集団生活や行動を通して規律を求め、我慢や頑張りも期待されます。全体の調和こそが良いことで優先されるべきものだと叩き込まれて来ました。私が生まれ育ち、今は住職をしている本立寺では、昔から寄宿生活での僧侶養成教育をし現在でも行っています。私は割りと決めたことを通そうとします。他に強要しているつもりはありませんが、立場もあってかそうは見えず、周りを窮屈にしているのかもしれません。三月には三年間の決められた期間を経て、二十歳台の二人が卒寺し、四月からは五十歳台の僧侶希望者が入って来ました。

 桜の花が散り始めると、落葉樹からはどこからその力が湧き出てくるのだろうかと、不思議に小さな葉が一斉に姿を現します。常緑樹でも冬の間も枝にしがみついていた葉がついに落ち、新緑が目立つようになります。地面からも草が顔を出し、本当は名前があるだろうに「雑草」と十把一絡に格闘を始めます。私は「暇」を好まず、たいした娯楽もせずに、全てを「仕事」として詰め込んできました。

 私の書斎からは池が眺められ、時には幼児の声も聞こえてきます。そこに鴨の夫婦(つがい)がやって来ました。ときには泳ぐこともありますが、大半の時間を小岩に座り陽向ぼっこをしているようにしか見えません。ここに至るまでには卵からヒヨコになり親から守られ、そしてついには巣立ち苦闘があり、幸いにも伴侶に恵まれた姿なのでしょう。彼らにとっての一大事は、親がしてくれたように抱卵し、次世代に命を継なぐことに決まっています。草にしても同じことで、全ての生命は継承こそが最も大切なことであって、他はありません。「天の三光に身を温め 地の五穀に魂を養う」のです。私は五十五歳になりました。同年輩の社会人はラストスパートで第四コーナーを廻りました。まだ若いんだから、とも言われますが、真に受けずスパートをかけてまいります。

 家に居ることが多く、体を動かす機会が減った方も多いでしょう。どうぞ体調の変化にお気をつけください。延寿院の自然は元気です。いらしてみてはいかがでしょうか。

「延寿」381号掲載