NPO会報によせて

皆さま 明けましてお芽出とうございます。

 私のところには、さまざまな方や団体から「お便り」が毎日のように届きます。「またか」と思うところからのものもあれば、楽しみにしているものもあります。以下に「あ そうか」と気付かされましたので転載します。一度ではなく二度も三度も、そして日を変えて読んでみると違う思いを持っていただけるかもしれません。

傷もなく、つややかに実ったリンゴと傷ついたリンゴ。
私たちは、たくさんのリンゴから一つを選ぶ時、傷ついているよりもきれいなリンゴを選んでしまいがちです。しかし、傷ついたリンゴがおいしくなることをご存知でしょうか。
木になっている間、リンゴは傷のついた部分を治そうと陽の光を浴びた葉からの栄養を蓄え、旨味が増す・・・
眼からの情報にとらわれて、簡単に比べてしまう私たち。
しかし、比べるということは見えない部分=本質を見失わせがちです。
傷があるから甘くなる。
あなたの傷は、きっとあなたのココロに栄養を蓄えることでしょう。
一時の痛みは、痛みを知る優しいココロを育てるでしょう。
新しい一年が始まろうとしています。
見える傷に囚われず、本質を見抜くココロの目を持つ一年になりますように。

(東松山市妙昌寺「寺報」87号より)

 若い頃は、なんでも人と一緒がいい。そうあるべきだ。と思っていました。でも現実にはそうもいきません。ひそかに、人よりも抜きん出ていたい。とも思っていました。でも現実にはそうもいきません。

 最近は、まあこんなもんかな。とも思いますが、もうちょっと頑張ってみよう。と少し欲張ってみるところもあります。何をやっても、誰かのお陰なんだな。なんてしたり顔になることも少しですが増えてきたような。

 今年も同じことを繰り返しながら、耳を傾けながら、気付ける自分でいられるようにしてまいりたいと思っています。

 どうぞ、本年も当法人へのご賛助をお願いいたします。

 元旦より、皆さまのご健勝・無事息災を祈念しています。

NPO法人 ロータスプロジェクト代表
及川一晋

「LotusNews」38号に掲載