6月18日に近畿地方で大きな地震がありました。第一報が『大阪大地震』という物々しさでしたから、その日は続報を注意していました。早速京都の住職をしている寺には連絡を取ることができ、無事の安否を確認し、個人的には安堵をしました。翌日の夜はサッカー・ワールドカップに出場している日本の初戦が南米コロンビアとあり、私が帰宅したときには丁度終了していましたが、『金星』と言われる戦いをしました。同日には「加計学園」の理事長の緊急会見があったようで、人々の関心事の目まぐるしさは大変なことになっていたでしょう。
ご報告の通り、私は「東京里山墓苑」がある延寿院の他に、同市内の本立寺の住職になりました。檀家も多く、長年続けている伝統行事もあり、年初の「八王子七福神廻り」には1万人もが参詣してくださり、ありがたい事にはそれらを僧侶など職員が手伝ってくれます。また、広い敷地の管理をしなくてはなりません。「ぜいたくな苦労ですね」と言われますが、これらを「守る」ということは住職に就任した以上は他人事ではありません。
多くのニュースから様々な事象を参考にし、自らの振る舞いに活かしていこうと思います。一例で言えば、寺には数百メートルもの塀が架かっています。これが「もしも」のときに、安全を「守る」ものでなければなりません。今年度もまた、関わっている人や事が「ループしてワーク」していくように一路精進してまいります。
「Lotus News」 30号掲載